梅干物語 | 果族物語INDEX |
北海道の梅は「豊後」です 梅干の販売はこちら 豊後梅(生)の販売はこちら
|
北海道の梅干 | ||||||||||||||||||||||||||||
クエン酸がいっぱいで殺菌効果の高いのが「梅干」です 梅と柿は、日本にしか無い。(中国原産と言われるが)梅の花は、詩歌に絵画にこよなく愛され、「梅にウグイス」「松竹梅」など取り合わせが、生活文化に深く関係してきました。家紋としても、瓜、橘紋よりも多く、たくさんの人に愛されてきたようです。 果実は、梅干として、あるいは味加減を塩梅(あんばい)という言葉があるように食生活にも深い歴史があります。 北海道の梅は、ほとんどが「豊後梅(ぶんごうめ)」です。 酸味が少なく梅と杏の雑種ではないかとも言われています。 豊後や肥後梅は、7−9世紀の間に遣唐使たちによって中国から九州地方にもたらされたと言われる梅です。伝播の経路は不明ですが、大分県に播種されたものが豊後、熊本県に播種されたものが肥後といわれています。 少し種が大きく、果肉の締まりが良い。繊維質も多いです。果面の縫合線がはっきりとしています。 晩生種です。 豊後は、梅ジャムや蜜ウメなどの加工には最高です。酸味の少ない梅干なら、OKです。熟すとそのまま食べても美味しい。 梅の種類いろいろ 養老梅・・・・紀州南部(みなべ)地区の特産。今は、南高梅に移行している。 小田原・・・・古来から栽培。城主大久保貴真公の「1家1木」の命により全国から 有料品種を栽培。以来特産に。 水戸・・・・・偕楽園の老木は有名。徳川光圀公が殖産振興で植樹したのが始まり。 月ヶ瀬・・・・大和の名張川の両岸の梅林。元は京染の臙脂(えんじ)染色の焙染剤として 梅の品種には 白加賀(しらかが)・甲州小梅・美川小梅・竜峡小梅・玉梅・養老梅・豊後梅・八房梅など。 南高梅がポピュラーです |
|||||||||||||||||||||||||||||
漬ける、そして干す | |||||||||||||||||||||||||||||
土用に入って、夏の風物詩の梅干たちが、お日様の元、ズラーっと並んで干されています。 美味しそうな黄色のふわふわの梅漬けくんたち、干されてやっと「梅干」になります。 3日くらい干したら、シソくんの赤色に染められて、赤くてしょっぱくて酸っぱい梅干まで、3ヶ月。 いっぱい干すと、アミノ酸が生まれて、深い味になってゆきます。 最も、元の梅が美味しくないとダメだけれどね。 シソ=紫蘇。「蘇」は悪魔という意味。 お正月の「お屠蘇」の「屠」は葬ると意味で、悪魔を葬るって訳です。 だから魔よけ。お正月には、いっぱい飲むべし! 紫蘇は魔よけの植物なんです。その殺菌と解毒の効果は大きい。 紫蘇を使わない「白漬け」もありますが、やはり赤色は、美しい。着色剤ですね。 それと保存のため。 ごはんは、酸性の食物です。梅干は、アルカリ性。この中和作用はとても大きい。 だいたい、茶碗2杯を1個で中和します。 科学的な知識が無かったのに、知恵として持っていた。 日本人の知能が高いと思うのは、こんな、食べ物の知恵からも推察できます。 梅干は、もはや発明だと思う。 白に対する赤。その美的感覚。保存も遠赤外線効果の大谷石の瓶。 なにげにすごい。 |
|||||||||||||||||||||||||||||
「梅干」の土用干し 毎日、塩漬けした梅を並べては、ひっくり返して 水分を飛ばします。 太陽をいっぱい浴びると、アミノ酸が増えて まろやかでやさしい味になるのが、毎年とても不思議なんですよね。 昔ながらの梅干です。 酸っぱくて、しょっぱくて、シソの香りと色でコーティングされた懐かしい味です。 ずらーっとザルに並べられた梅は、壮観そのもの |
|||||||||||||||||||||||||||||
梅はどこから来たのかな | |||||||||||||||||||||||||||||
奈良時代に遣唐使が中国から持って来ました。 それ以来、春を告げる花として日本にすっかり定着しました。 独特の香り、また不思議な枝ぶりが見る人を魅了します。 本州では桜よりも早く咲くそうですが、北海道では、ほぼ同じに開花します。 庭木や盆栽として身近で育てる人も多く、また生け花にも使われます。 万葉集では「ムメ」という名前で広く歌に読まれています。 源氏物語では、調度品にも登場しまた着物の柄としても描かれています。 (描かれた源氏絵巻は鎌倉時代のものですけど) 室町時代になって、祝儀やお祝いの席に必ず活けられ、松竹梅となりました。 5枚の花弁で、バラ科サクラ属 一重、八重、色も白から紅梅までさまざまです。 本来樹としては、とても丈夫ですが、開花には剪定がかかせません。 夏に実をつけ、梅干となり、どこまでも楽しませてくれます。 名前の由来としては、中国語の発音「メイ」「ムイ」からや、 薬用とされた燻製のウメの「烏梅(うばい)」が転じたなどの説があります。 |
|||||||||||||||||||||||||||||
【梅干のうた】 | |||||||||||||||||||||||||||||
二月三月花盛り、うぐいす鳴いた春の日の 楽しい気持ちも夢のうち 五月六月実がなれば、枝からふいに落とされて 近所の町に持ち出され、何升何合と量り売り もとよりすっぱいこの体 塩につかって辛くなり、シソに染まって赤くなり 七月八月暑い頃、三日三晩の土用干し 思えばつらいことばかり それも世のため人のため しわは寄っても若い気で 小さい君らの仲間いり 運動会にもついてゆく まして戦のその時は なくてはならないこの体 さるの年の梅は、中風のまじない。 食中毒には、新しい酸味の強いもの。 マムシに噛まれたら黒焼きを。 |
|||||||||||||||||||||||||||||
こだわる | |||||||||||||||||||||||||||||
市販の添加物いっぱいのものや中国産は、いやだから 塩にこだわる人、紫蘇の色にこだわる人、それぞれですね。 しかも、梅漬けは、少なくとも3年漬けないと縁起が悪いらしいよ。 白いかびが出たら、不幸があるって言われてるほどのソウルフード。 クエン酸も多いし、夏ばての人はどうぞ。種の中の仁(にん)も食べたらいいです |
|||||||||||||||||||||||||||||
青梅は注意! | |||||||||||||||||||||||||||||
未熟な青梅の実には、アミグダリンが酵素によって青酸を生じさせるので、生食は、絶対にしないでください。 青梅は、シロップ漬け、梅酒、ジャムなどで、楽しみましょう。 |
|||||||||||||||||||||||||||||
梅干の販売はこちら 豊後梅(生)の販売はこちら | |||||||||||||||||||||||||||||
|