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りんごのエピソード1です。 どんな由来があるのでしょう。ひとつひとつのりんごの存在にも意味がある。 |
★りんごの名前の由来 |
りんごには、「和りんご」と「西洋りんご」の二種類があります。 和りんごとはちょっと聞きなれない言葉ですが、遠く江戸時代に中国から入ってきた、甘味のある小さなりんごのこと。 江戸時代にはお菓子がわりに食べたといわれます。 しかし明治を迎え、西洋りんごが入ってきてからは徐々に少なくなり、いまでは、日本では、ほとんど作られていません。 もともと和りんごは、「林檎」という漢字と一緒に日本に入り、利牟古(りむご)と呼ばれていました。 それが、享保年間になって、はじめて「りんご」と和名がつけられるようになったのです。 ところが、大きな西洋りんごの本格的栽培と数々の品種改良が進んだ結果、りんごといえばこの西洋りんごをさすようになったのです。 ちなみに、りんごはバラ科の落葉高木で、春にピンクがかった白い五弁の花を付けます。 |
★つがる |
つがるもたくさんの系統があって、それぞれに特徴があります。 一番、色が良いとされている「美鈴系」 大きくなる「とどろき系」 着色系で、縞のない「ほうめい系」 改良された「相馬系」 だいたい、20〜30種類くらいの系統に分かれているようです。 収穫を早めるために、落下防止剤を2度くらい、かける人もいます。 熟すると、落下しやすいりんごなんです。 収穫時期の見極めが、一番難しい、りんごかもしれない。 |
★葉とらずりんご |
名前の通り、葉を摘まないで収穫したりんごです。 「葉を摘む」この作業に、どんな意味があるのでしょう。 それには、まず、りんご作りの過程を説明しなければなりません。 せんてい-開花-受粉-防除-摘果-葉摘-玉回し-収穫 りんごを作る作業の中では、どれも欠かせない作業ばかりですが、どこか、一つでも省くことができたとしたら、作業が減り、人件費が減り、もし、それが、美味しくなることでもあったらどうでしょうか。 植物は、葉の光合成によって果の中にでんぷんを貯めます。 そのでんぷんが、果糖に変わることによって、美味しい作物になります。 葉っぱを摘めば、色は、ムラなく美しくできあがりますが、でんぷんを貯める時間と量は、減ります。 だから、【葉とらずりんご】は、栄養価も、甘味も高いのです。 もちろん、作る人も、作業が一つなくなります。 |
★どれも「ふじ」なの? |
左から「葉とらずサンふじ」「サンふじ」「ふじ」です。 |
お客様に聞かれて困るのは、堅くて、美味しいくて、日持ちが良くて、安いのは、どれと聞かれること。 |
★日米の林檎による愛の交換物語。 |
紅玉(こうぎょく) 日本にリチャードデリシャスが導入され、日本のリンゴ界に革命が起きたのは、1931(昭和6)年10月6日。 日本ーアメリカの太平洋無着陸横断飛行の成功が、縁となりアメリカからの返礼 として贈られた、 たった5本の枝(穂木)からでした。 これを日米リンゴ愛の交換物語と名づけます。 世紀の大冒険リンドバーグの太平洋無着陸横断飛行が成功したのは1927年。 この成功に刺激されて、日本−アメリカの太平洋無着陸横断飛行に挑戦したのが、 アメリカ人飛行士ハ−ドンとバングボーンの2人だ。 2人は、単葉のピードル号で青森県淋代(さびしろ:現三沢市)からワシントン州ウエナッチ市までの 7400kmを41時間11分で飛んだ。 この成功を祈って淋代の人々は決行の日に同地の紅玉(こうぎょく)をみやげにもたせた。 その返礼として2人の飛行士とその母たち、そしてウエナッチ市長が、淋代の人に返礼として届けてきたのがリチャードデリシャスの枝だったのです そのころは、こんな美味しいリンゴは、食べた事が無いと言う意味でデリシャスと付けられ、スターキングと並んで、一斉風靡をしました。 最近は、木も老齢化(木の寿命は約30年)して、すっかり見なくなってしまいましたが、今でも、ファンがいて、もし手に入ることが有ったら、譲ってくださいと言われています。
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