有機栽培って安全なのかな。
自然食は安全である―――――。もう、常識でしょ。
そう思っていますか?本当にですか?
でも、そうじゃないんです。
それは、違います。
今まで、農薬に抑制されていた本来の植物の姿が、復活しつつあるのを知ってますか?
それは、植物本来がもっていた毒性です。
今、自然食は、諸刃の刃となって、私たちの食生活を襲おうとしています。
自然食=危険な農薬を使わないで作った安全な食べ物
化学肥料ではなくて有機肥料を使ったヘルシーな食べ物
そんな安全性や、健康をアピールした食品。
自然食品・有機食品・オーガニックフード。
聞いただけで、とにかく安心してしまうね。
ところが、ここにきて、農薬や化学肥料の無かった時代にさんざん苦しんだのと同じ、食物の危険がせまってるのが分かったのです。
「寄生虫」とか「バイ菌」じゃなくてね。
きざしは、3年前にさかのぼります。
このころから環境ホルモン騒ぎが起こり始めました。
正しくはホルモン攪乱(かくらん)化学物質といいます。
この名称は、生物のホルモン系が、ある種の化学物質によって、攪乱されるという危険です。
この騒ぎのときは、ダイオキシン・プラスティックなどの工業的なものばかりが取り上げられました。
しかし、その候補の中に「植物エストロゲン」が含まれていたのに気づいていましたか?
実は、50年ほど前グリーンピース(豆)は、避妊薬を製造する研究に使われていました。
この豆には、「クメストロール」という奇妙な化学物質が、含まれていたのです。
これを摂取すると、女性は妊娠しにくくなり、男性は精子の数が減るのです。
つまり、これは性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)系に干渉して、攪乱するのです。
クメストロールは、グリーンピースだけではなく、豆類や種子(ナッツ)類にも良くみられる。
植物エストロゲンだけを見るなら、小麦・米からブロッコリー・ホップなど300種類もの植物が、上げられている。
ただし、食べてすぐ消える物質なので、ご安心を。
そこで、今、問題なのは大豆です。
イギリスの生物生殖学者でホルモン攪乱の研究者「リチャード・シャープ」氏は、 大豆の植物エストロゲンに注目する。
大豆に対して、疑いが持たれたのは、アメリカのシンシナチ動物園での、ネコの研究からだ。
その動物園のネコは、なぜか不妊が多かったからだ。
その結果、ネコのえさの半分が大豆で補われていたのだ。
そこで、鶏肉にしたところ、妊娠能力が、高まりだし、ホルモン関係の働きも良くなったのだ。
精進料理が、大豆をたんぱく質として、使っているのは、性ホルモン系の抑圧なのかもしれない。
とはいえ、乳幼児への影響は深刻だ。
大豆粉ミルクの植物エストロゲンの影響力は、母乳エストロゲンの100倍にもなる。
それはまさに、避妊ピルを摂取するのと同じではないのか?
ホルモン系を攪乱されやすい幼児は、生殖になんらかの影響があるのは明白だ。
なぜ、植物たちはエストロゲンなどという奇妙なものを作り出すのだろうか?
それは、昆虫やバクテリアがいるからだ。
植物たちは、これらの攻撃から身を守るために化学兵器として開発したのだ。
つまり自家製の天然化学物質・農薬なのだ。
それは毒物や発ガン物質などであったりする。
その天然の農薬の中で、最も巧妙なのが植物エストロゲンであった。
すなわち、自分達を食べようとする動物や虫のホルモン系を攪乱してその数を制限しとうとするものである。
植物の自己防衛を考えると、私が言いたいことが、すこし分かってもらえたでしょうか。
これまでは、天然農薬なんて考える必要は、全く無かったのです。
なぜなら、人間は人工の化学農薬を与えてくれるんですから、植物たちは天然農薬を自ら作る必要が無かったのです。
もし無農薬になったら、再び作物たちは自己防衛のために農薬の自家生産を行うだろう。
そもそも、植物の歴史は有毒な作物をいかにして食べるか、また改良できるか?
苦難の歴史であったその中にも、今なお毒性の強いものもある。
例えば、ワラビやゼンマイなどの山菜です。
ワラビの発ガン性は、あく抜きなどでかなり軽減されている。
人間は、たくさんの植物を毒を持たないのもに、手なずけてきた。
自然食主義者では、トマト・ピーマンなどのナス科は、人工の手がかかりすぎていて禁止の流派もある。もう、自然食では、ありえないそうだ。
さて元は毒のある植物だった筆頭は、やはり豆類ということになる。
改良されたものでも、100種以上の毒が指摘されている。
だからこそ、動物に食べられないでいるのだ。
特に生や若芽にはレクチンなどの天然毒がある。
しかし、煮ることで取り除くことが出来るので、ご安心を。
大豆を大量に食べつづけていると甲状腺に腫瘍が出来ることも証明されている。
この原因は大豆サポニンという化学物質だす。
野性的に育てば、育つほど、危険度が高くなる。
なんとも皮肉なものです。
健康食の代表とされる玄米についての話です。
玄米といえば、日本人が伝統的に食べてきた主食です。
精白米を食べるようになったのは、贅沢になってきた元禄時代ころ。
確かに玄米のヌカの部分には、ビタミンやミネラルが豊富なので、健康増進やガン予防に効果があるだろう。
ところが、歴史を紐解くと、日本人は、玄米のままでなんて食べてないんだよ。
古代だって、やっぱり、杵でついて胚芽米程度にしてから食べていたんだ。
こんな風に米をついて食べたのには、理由がある。
ヌカは害をなすからです。ヌカには「フィチン酸」が含まれていて、せっかくのミネラルを吸収させないからです。
それどころか、フィチン酸は、一緒に食べた物に含まれる、鉄や亜鉛などの重要な金属をも排出させてしまいます。
だから、10年も玄米食を続けると、貧血や味覚障害になってしまう可能性だってあるんだよ。
それだけじゃなくて、フィチン酸は、カルシウムとも結合するから、カルシウム不足にもなる。
同じ作用を持つものに、シュウ酸があります。
ほうれん草に多いよね。腎臓結石など、腎臓に悪さをします。これはイチゴにも多いよ。
他には、バナナ・チョコレート・ピーナッツ・セロリ・パセリ・お茶等にも含まれます。
でも、大丈夫。腸に傷害が無ければ、シュウ酸は、あんまり吸収されないから。
腸の中で、カルシウムと結合するんだよ。ただし、カルシウム不足にはなるね。(笑)
だから、アク抜きが必要なんです。お忘れなく。
それと心配なのは、生にんにくを食べることですね。
にんにくには、アリシンがあって、ビタミンB1と結合してアリチアミンとなりる。でも、それと引き換えに、胃腸障害をもたらし、赤血球を破壊する。
この様に、安全な食べ物でも、食べ合わせ、食べ方によって危険を伴うんだよ。
漬物と干物も一緒にとると、漬物の亜硝酸塩と干物のジメチル・アリルが、結合して、ニトロソアミンになる。
これは、猛烈な発ガン物質です。
さて、散々危険なことばかり、書いてきましたね。
でも、ご心配なく。無責任なスプラッターには、しませんよ。(笑)
「悪い食べ合わせ」があるなら、当然「良い食べ合わせ」だってあるはずです。
危険なもの同士でも、食べ合わせで安全になることが出来るのです。
例えば大豆ですが、昆布と食べれば良いのです。
昆布だって単体では、ヨード中毒になって、頭痛やにきびの原因になります。
でも、この2つが合わされば、サポニンとヨードが、打ち消しあって無毒になる。湯豆腐なんか、お勧めです。
にんにくは、たんぱく質と取れば、毒性も弱まる。かつおのたたきなんてどうかな?
イチゴ・バナナ・チョコのシュウ酸は、牛乳のカルシウムが消してくれる。
漬物と干物は、ビタミンCを一緒に取る事で、ニトロソアミンの発生を防ぐ。
ただし、生にんじんだけは、ダメだよ。ビタミンCを破壊するからね。
食べる前に口をすすぐこと。口の中のバクテリアは亜硝酸塩にする力が強いから。
漬物の60倍には、なるよ。
はっきりと言おう。世の中に、全く安全で健康な食べ物など存在しない。
料理法や食事法で危険を安全に変え、しかも、美味しく転化して食べる。
これが、偶然がもたらした知恵=秘術なのです。
今の農業は、収穫を増やすために肥料をたくさんやらざる得ない。
肥料は、化学だろうが、有機だろうが、同じことだ。
肥料のやりすぎは、硝酸塩を増やす。発ガン物質を抱えることになる。
有機だとか、無農薬という言葉に安心しないこと。
都合の良い、情報ばかり聞かないで、自分で確かめて下さい。
万事ですよで(笑)
有機栽培について、書きましたが、決してそれを否定している訳では、有りません。
情報という魔物に翻ろうされないで、判断して欲しいな、との思いからです。
この制度自体の矛盾も、いろいろあるし、自分自身としては、
土を使って作る作物は、みな有機だと思っているからなんです。
だから、水耕栽培は、有機には、なり得ない。
それくらいの、分け方で、良いのじゃないのか、と考えています。
農家の苦労や努力なくして、私たちの食卓は存在しないのですから。
狂牛病、心配ですよね。
でも、まだ何も分かっていないのです。
プリオン自体が、まだ分かっていないものだし、クロイツヘルトヤコブ病との因果関係も、全く、不明です。
それなのに、パニックにさせるような、あおりだけが、一人歩きしている。
自然な畜産って何?
共食いさせるようなエサを与えてきた反省は、無いのかな?
自然食に群がる人々を見るにつけて、自分たちで、自分たちを縛ってゆく。
それは、食べることに対して、今まで、どれほど無知だったかを反省する気持ちを、食べることに対する、感謝と畏敬の気持ちを持っていれば、大丈夫なのじゃないのかな。
食べることは生きること
たった、それだけのこと。
大切な命の食物たち。
今日も、食べられる喜びを感じようよ。
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