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りんごの種類について、聞かれて、あれはどうなったのかなと、聞いて回ったところ、年配の方から、たくさんの情報を戴きましたので、書いてみます。
余市は日本のりんごの発祥の地です
大正7年(開道50周年)に発行された「北海道百番付」(札幌富貴堂)によると、余市駅は、北海道内では10番位の乗降客があったようです。
この当時には、まだ札幌市の乗降客は函館や小樽よりも少ないです。
道内で一番賑わっていたのは小樽(106千人)函館(102千人)で、札幌(87千人)でした。
余市は18,863人と記載されています。
鉄道の支線で分起点でもなかったのに何故と言うと、積丹半島の入り口で春にはニシン漁、夏秋には果樹の季節労務の人々で賑わっていたのでは無いかと推察されます。
当然、駅周辺には旅館や待合お茶屋、お土産屋、果実販売店などが出来ていったのでしょう。

しかし、関東大震災があって余市駅の工事が延期になったり湿地帯の埋め立てに苦労したり、昭和初期には大不況もあって駅周辺には空き地がかなりあったようです。
その空き地にに出来たのが「ニッカウヰスキー」工場でした。
                  「余市駅及び附近の変遷」 計良幸太郎氏著より
【消えたりんご達】
緋の衣・・・・アメリカ産の苗木から、初めて日本で実ったりんご。19号。表面に蜜が入る特性があったという。
宝玉(ほうぎょく)・・・・・赤三ともいう。甘くて大玉で、人気があった。3号。
かんろ・・・・黄色、甘くて大きかった。平たい形。砂糖りんご。
鶴の卵・・・・青いりんご。小玉。甘酸っぱい。
東光・・・・・・黄色いりんご。甘い。
紅絞り・・・・・12号。縞が入る。肉質は白く、柔目。
花嫁・・・・・・早生。腰高で、鮮やかな色。甘酸っぱい。
おいらん・・・黄色。長い形。甘味酸味とも中。
7号・・・・・・黄色。酸味のりんご。
9号・・・・・・晩性種。細長い。渋みがあり、追熟させて食べる。青龍。
48号・・・・晩性種。長形で、縞が入る。
58号・・・・早生種。紅さきがけ。大玉で、酸味が強い。
エトランス・・・イエロートランス。極早生。青りんご。かなり酸っぱい。
【消えつつあるりんご】
国光・・・・・49号。晩性種。初めての品種。硬くふじの原型。
印度・・・・日本で初めて育成。腰高で青い。甘く硬い。
祝・・・・・14号。早生で、甘く青い。果肉は粗い。
ゴールデン・デリシャス・・・黄色。甘酸。肉質は、柔め。
デリシャス・・・スターキングの原型。甘くてサクサクしている。縞赤色。
なぜ、消えてしまったのでしょう。
木の寿命が、来ているのに更新されなかった。
代わりとなる品種の出現。
時代とともに味覚が変化して、酸味の強いものが敬遠された。
色が、より赤いものが消費者に求められた。
などの理由が考えられます。
引き続き調査中です。
何か情報がありましたらお知らせ下さい。
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