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「おぼろづき」躍進の影にあるもの

おぼろづきというブランドの確立
 アミロースにこだわって栽培された「おぼろづき」
「おぼろづき」を初めて食べたる人の感想はほぼ同じです。
「もちもちしている」「コシヒカリよりも美味しい」
これまでコシヒカリを食べて来ていた道民も「米チェン(お米チェンジすること)」したくなるそうです。

コシヒカリよりも低価格、北海道産なら当然のこと低農薬米だし。
2007年度の「おぼろづき」の生産量は約8000トン
「魚沼産コシヒカリに匹敵する高級ブランド」は北海道では初のこと。

コシヒカリと良く比較されているが、両者には違いもある。
お米の味や食味は柔らかさと粘りがポイント。
柔らかさは「タンパク質」に由来し、「粘り」はデンプン質に由来する。
デンプン質の一部には「アミロース」が関わり、このアミロースにこだわって栽培されたのが「おぼろづき」なのです。
アミロースが少ない方がお米は粘る。

アミロース量
タイ米=30%以上
もち米=0%
きらら397=19%
コシヒカリ=17%
おぼろづき=14%
(独立行政法人・食品総合研究所調べ)
食品総合研究所の大坪さんが言うには
「17%のコシヒカリよりも低いけれど、もちの匂いがしてしまう5%までは低くない。毎日食べても粘りが強いので飽きないお米ですね」
理論的にはコシヒカリを超えたんだと思った。

アミロースはお米の色にも関係します。
含有量が少ないと米粒は白くにごる。多いと透き通る。
おぼろづきはその名前のとおりに
「春のぼんやりかすんだ月のように、うっすら白い」んです。

以前から低アミロース米は道内にもありましたが、粘りすぎでブレンドにしか使用されていませんでした。
そこで低アミロースの米の開発を目指したのが独立行政法人・北海道農業研究センター(北農研)です。
おぼろづきの開発はその前身の国立北海道農業試験場の頃までさかのぼる。
1975年に「キタヒカリ」を開発して以降主要品種を出さず、新品種は悲願でもありました。
1995年夏のこと、アミロース含有量が低くで食味の良い「95晩37」と寒さに強い「空育150号」を交配。
そして本場新潟から清水上席研究員が転勤してきた1999年に7代目の育成に本場にいた清水さんもびっくりしたそうです。
「コシヒカリの本場に10年もいましたが、北海道でもコシヒカリに負けない品種ができるんだと実感しました」と言う。
2000年に「北海292号」という正式な番号がつけられたが、結果が出なかった。

しかし、今こうして結実したのは、研究の努力のおかげです。
冷めても美味しいし、毎日炊き上がりの良い匂いに幸せを感じるこのごろです。

一方、コシヒカリにも変化が!
コシヒカリはBL米になった
現在新潟産のコシヒカリは、ほぼ全量がコシヒカリBLです。コシヒカリBLは戻し交雑育種法によって、コシヒカリの性質はそのままであることを確認しながら改良された品種で、特定のいもち病に強い性質は他の品種から受け継いでいることを確認しながら改良されました。

従来のコシヒカリは交雑育種法(系統育種法)で改良されていますから、理論的には純粋なコシヒカリと言うものはありません。両親である農林1号と農林22号の遺伝子を必ずどちらか持っている種が混じっている可能性があり、あくまでそれは雑種なのです。
品種コシヒカリBLは、店頭販売される段階では、商品名コシヒカリ(新潟産)として並ぶので消費者の方はご存知ない方がほとんどだと思います。玄米30kg袋の段階では、表示してありますが、店頭ではコシヒカリとして扱われています。
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実はコシヒカリは従来の品種から変化していたのです。
見かけも味も変わらない、しかも病気に強いという品種でした。
本当に変わらなかったのでしょうか。

BLじゃないコシヒカリは公式に新潟県産コシヒカリとは認めない
BLとは「Blast resistance Lines」
消費者は敏感でした。
昨年のコシヒカリは6月になってもまだ販売していました。
販売というのは一般のお店ではなく、入札です。
7月には、トップブランドであるコシヒカリの売れ残りが目立ち、備蓄用などに回す政府米売り渡しで市場から隔離しても需給の均衡が図れない事態となっている。

ささやかれたのは「BLにしたから売れないんだろ」「印象で新潟県産コシヒカリが売れる時代では無くなった」「新潟のコシヒカリはコシヒカリじゃないもんなー」という話でした。
しかし、違うといっても、種籾をプールしている農家もいるし、交配を繰り返して良い部分ばかりを残して出来上がってる品種なので美味いかそうじゃないかの差は、流通経路が全ての原因なのではないだろうか。
混ぜるという事実。
価格の高いお米は安いお米と少しずつ混ぜられてしまう宿命を持つのです。

BL米のメリットは、イモチ病などの病気に強いという生産者側のメリットであって、消費者側のメリットでは無いのです。
これからの北海道米の課題
北海道米は元々安いから、ブレンドに使われることはあっても、北海道米って言いながら他のお米を混ぜるわけがない。
純粋な北海道米になることが多かったのです。
しかし道産米の売れ行きは好調だ。
何より食味が良い品種の開発が進んでいるし
「まずいコメ」という汚名の返上に成功しつつある。
経済界や行政を巻き込んだ積極的な販売促進策が後押しし、価格の手ごろさというもう一つの魅力も輝きを増して、消費者や外食産業、加工業者らを引きつけているのも嬉しい。

昨年GABA米(胚芽付精米)のサンプルプレゼントをネットで募集した時にアンケートを取らせて戴きましたが、実にほとんどの方が北海道米は不味いと思うにチェックされ、さらに食べたことが無いと言います。
少し衝撃受け米ました。
そっか、まずは北海道米は美味しいよから始めないとダメなんだと、気がつきました。
美味しいといくら何度書いても伝わらないもどかしさにもジレンマですけど。

「おぼろづき」は本当に美味しいです。
モチモチしているので、単体で炊き込みご飯を作りましたが、コシヒカリの時はもち米も少し入れていましたが、入れなくても同じように炊き上がりました。
おぼろづきで作った炊き込みご飯

さらに美味しく食べる方法もこれからは発信して行きたいと思います。
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