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山脈とは無関係
ネット系メロンでいちばん流通しているのが、「アンデスメロン」。
南米のアンデス山脈に縁でもあるのかと思っていたら、これがまったく無関係。
種苗会社によると、シーズン中ならいつ買って食べてもアンシンデスというのが命名の由来です。
アンデスの片親はアールス(マスクメロン)で片方は企業秘密なんです。
実から取った種を播いても、一代交配種なので「アンデス」には成りません。
炭鉱街の救世主
今やブランドに成長した「夕張メロン」の故郷の夕張市は、96%を山地が占め、かつては20もの炭鉱を持つ栄えた街でした。
でも、農業は夕張川沿いの夏野菜と冬の造林だけの淋しいものでした。
炭鉱にかげりのでた昭和30年代には、水はけの良い火山灰地、昼夜の温度差、長い土地等の特性を生かした農業の模索を始めた。
昭和35年にはメロン組合が発足し翌年には、露地栽培できるアールスファボリット(マスクメロン)との一代交配で「夕張キングメロン」が誕生した。
芳香と柔らかく濃厚な甘さの赤肉夕張が、日本のマスクメロンの信仰にブレーキをかけたというのは過言でしょうか。
果肉が柔らかいので、産地直送が主流です。
キャンタロープメロン
アメリカ人が最も好むメロンが「キャンタロープ」です。
夏の朝食や食欲の無い時など、真っ二つにして、スプーンで食べます。
ネットは薄く見栄えもメロンらしいとは言えません。
甘味は薄く、風味は「まくわうり」そのものです。
日本人の好みと違うのは、野菜とデザートもしくは、肉食と米食との嗜好の差かも知れません。
でも、このまま洋食化が進めば、日本でも栽培されるかも知れません。
マスクメロンの誘惑
「マスクメロン」はネットの美しさ、味、香りの高さから世界中でも高級果実の一つに数えられます。
マスクと聞くと顔、ネットの美しさと思われますが、実は「ムスク」なのです。
ムスクは、麝香(じゃこう)鹿から取れる香水の香りの意味なんです。
その甘い香りは人を酔わせる魅力がいっぱいです。
品種としては「アールスファボリット」が主ですが、病気に弱いので温室などで、大切に育てられます。
ネギとメロンの関係
メロンの産地では、安全でおいしいメロンのために、いろいろな工夫をしています。
全国展開を始めた共和町発足(はったり)農協では、「らいでん」というブランドでメロンを出荷しています。
そこでは、メロンとネギの混植栽培をしています。
なぜなら、ネギの根の周囲にはシュードモナス菌が生息しています。
この菌が、メロンの根に病害を与えるフリザリウム菌を減らす事が分かったからです。
メロンの根が強く張る様になれば土中から栄養を吸収する能力も上昇し、糖度の高いおいしいメロンが出きるという訳です。
自然のメカニズムを利用したネギとの混植栽培は、科学の力を借りながら進歩する農業の第一歩なのです。
王子のメロン
王子といえばプリンス、そうプリンスメロンの話しです。
昭和30年代といえばプリンスが主流でしたね。
そのシェアは50%以上というすごさでした。
メロンは大昔、アジア・アフリカの砂漠で生まれ、東で瓜に、西でネットメロンになったと言われています。
プリンスはこの東西の良さをミックスして、日本の種苗会社が開発した小型のメロンでした。
親は極秘と言う事ですが、露地栽培ができて収量が多く秀品率も高いしかも、味や香りも良く庶民的という訳で、爆発的にヒットしたのでしょう。
一般にメロンが普及してメロン革命といわれました。
名前どうり頼りになる「プリンス」=「王子」って訳です。
雑種のたくましさ
高級マスクメロンとノーネットのメロン。
同じメロンの名前を持ちながら、ここまで違う果物は無い。
果肉の色、ネットの形態、食味、糖度etc・・・・
しかし、果肉だけ切りとって器にあったらどうでしょう。
見た目につられてませんか?
メロンには、カリウムが多量に含まれていて体内の塩分を排出する働きが強いです。
食後におすすめ。
プリンス、ハネデュー、ホームラン等、マスクメロンに負けない効果と味、なにより価格を楽しみましょう。
そして雑種の強さも大切に。
ところで、真桑瓜(まくわうり)ってメロンだって知ってた?
江戸時代、岐阜県の真桑村(現真正町)産の物が最高で将軍用の農園に村の農民が呼ばれて栽培したそうです。
果実or野菜?
くだものと野菜の区別って難しいですよね。
見た目、味で決めているのでは無いようです。
みかんやりんごは、当然果実です。
トマトも苺ももちろん野菜の仲間。
梅は、果実です。木になるから。
じゃ、メロンは?
瓜科の1年草。きゅうりの仲間の野菜なんです。
木と草は、別々のDNA。
もし、合体した植物が出来たら、スゴイ事なんです。もしかしてノーベル賞。
草と草なら、ありますね。トマトとポテトでポマト。
ピーマンとトマトでトマピー。
メロンが木に成ったら、?想像してみたら、植物って、近いようで、遠いんだね。
メロンのネットは何故出来る?
マスクメロンなどのネットの正体はなにか?
メロンが生長する過程において、果実が大きくなるにつれて表面がひび割れて、中から果汁が染み出して固まったものです。
大体、交配後15日位で出始め、はじめに縦、次に横にひびが入り、約1週間でネットの形成が終わります。
果実が硬くても、柔らかくてもよいネットは入らず、ちょっとでも管理ミスがあると、ネットがきれいに出ません。
ちなみにメロンの栽培日数は、苗を植えてから3か月余り。
最後は何度も玉ふきをして美しい果面に仕上げるのです。
まさに芸術品、高価な理由がご理解いただけるでしょうか。
10 メロンの効能
■ 体内の塩分退治に効果があります。
 メロンにはカリウムが多く含まれています。
この成分は体から排出されるとき、ナトリウムを道づれにする性質をもっているため、体内の塩分調整に効果があります。
【高血圧・動脈硬化・心臓病によい】
■ 利尿効果があるため二日酔いにも効く
 メロンはアミノ酸も豊富に含まれていて、体内で尿をつくる効果があり、含有率87%という高い水分が、老廃物を含んだ体内の水分を外に出す働きをします。
【二日酔い・急性腎臓炎によい】
■ お見舞いに使われるには理由がある
 いまでもお見舞いによく使われるメロン。
少量で高いエネルギーを持っているため、病中病後のパワー回復にはもってこいの果物なのです。
11 北海道産メロンってこんな感じです
道産メロンの種類は「キング系」と「レッド系」の2種類が
あります。
キング系の代表は、夕張メロン・ほべつメロンなど。
レッド系には、ルピアレッドとレッド113(種の名前です)。
同じレッド系でも2つに分けられます。
キング系メロンの特徴はレッド系のメロンよりも赤肉が
やわらかくて、香りがいいが日持ちがしない。
(食べ頃の期間が2〜3日くらいなのです)
レッド系の特長は、キング系メロンよりも赤肉がかたいが
日持ちがいい。
(食べ頃の期間が1週間くらいですね)
それでも、赤肉メロンといったら夕張メロンと思っている
人がいまだに多いのです。
収穫量が少なくて、需要に追いつかなくて
時に売値の倍以上の相場になることもあります。
予定よりも天候によって早くシーズンが終了することも
あります。メロンはどの種類でも1箱8kg入れとなっています
1箱に3玉入れから5〜8玉入れまであります
主流の4玉、5玉、6玉サイズですね。
12 ハミグワ
シルクロードの秘境の敦煌や楼蘭があるウイグル自治地区特産
ハミグワ(哈密瓜=ハミウリ)が輸入解禁になったのは1988年。
喉を潤す砂漠での貴重な果実として旅人たちに大切に
されてきました。
すこし前までは、世界一おいしいメロンといわれながら、
なかなか日本では手に入らないため、「幻のメロン」なんて
呼ばれていました。
ラグビーボールに似た形をしているのですぐに分かると思います。
果皮は黄、緑、縞などさまざまです。ネットもあったり無かったり。
実の色は薄いオレンジ色をしていて果肉の歯ざわりは、
他のメロンとはちょっと違いサクサクした感じでなんとなく
スイカに似ています。
このメロンはなかなか日持ちするので重宝がられています。
漢方的にも効能があって、
五臓六腑の病、貧血、鎮痛剤、結石、便秘、咳に効くそうです。
さらに果皮を干してお灸の灰にもなるそうですよ。
13 ハネデューメロン・・・ハチミツの雫


ハネデューあるいは当て字で羽根十とか羽重と書きます。
フランス生まれでアメリカ育ちのウィンターメロンです。
日本ではあまりなじみがないメロンの品種かも知れません。
果皮は滑らかな乳白色で、網目のないツルツルとしたハネデューは、
プリンスメロンにも似て何となく美味しそうには見えないようです。
しかし、甘味も強く、香りが高いメロンです。
果肉は冴えた美しい淡緑色で、名前は HONEY DEW=ハチミツの雫 から
その名の通りハチミツのような甘さを持ち多果汁です。香りは少なめ。
日本には明治時代に導入されましたが、高温多湿な気候に適さず、
岡山県で栽培されているだけのようです。
ほとんどがアメリカやメキシコからの輸入です。
ハネデューの甘味の主成分はショ糖で、つい熟するほど甘くなります。

メロンはカリウムを多く含んでいます。
カリウムは体内のナトリウムバランスを取ろうとするので、
余分なナトリウムを対外に排出させる効果があります。
特に日本人は塩分の多い食事の傾向があるので、メロンの利尿効果や
高血圧の予防効果は、とても良いですね。
リンゴと並んで、カリウムが多いので、
朝に夏はメロン、秋冬はリンゴがお勧めです。
14 メロンが出来るまで
雪が深い山麓がメロンの産地に多い北海道。そんな過酷な自然条件の中でメロンは美味しく育ちます。
まず3月に種を蒔きます。4月にはハウスに植え一本の苗から2本のツルを伸ばして行きます。
伸ばしたツルには、それぞれ3〜4の黄色い花が咲き、ミツバチによって、花粉交配させて着果させます。
着果したあとに良い実を2果を残し、水分を十分に与えて肥大を促進します。
着果後15日ほどでネット(網目模様)が出現し始めます。
ネット出現から約36日前後で今度は糖度上昇期に入ります。
種を蒔いてからおよそ120日やっとメロンとなって収穫されるんです。
一つ一つ丹精をこめて自然と融合しながら作られます。1番成りがやはり根に近い分だけ、
味が良いと言われます。
土壌も大切です。ミネラルバランスを考えた土づくり、やはり過不足無く土壌は有機質を含んでいなければ
美味しいメロンは出来ないのだそうです。
雄大なロマンと甘い香り、そして糖度を堪能して下さい。
15 ホームラン
乳白色の外見に白い果肉でまるでメロンらしく ないけれど、香りとクリームっぽいなめらかで 上品な口当たりが「ホームランメロン」
ホームランは白肉メロンの「ハネデュー」と 緑肉の「ハネディユー」を掛け合わせたという 実はまんまはねハネデューメロンなんです

外見もノーネットのハネディユー 味も香りも美味しいハネディユー
でも、ホームランメロンが出るまでは 白いメロンは「しらゆき」があったけれど
ホームランみたいには美味しくなかった(?)
白いメロンを作ってみたら なんと逆転ホームラン!だった!
メロン界に「赤」「緑」「白」の三原色ですね
16 速攻エネルギー
メロンの主成分は「果糖」「ブドウ糖」「ショ糖」 などの糖質です
これらは代謝に必用なビタミンB1の助けなしで 吸収され、即エネルギーになります
良くハリウッドスターが朝食に果物を食べるのは すぐにエネルギーになって身体を動かすのに 大変、便利だからですね
メロンには種類を問わず、ミネラルのカリウムが多く 摂取しすぎた塩分を身体の外に排出してくれます

メロンは食べごろになると細胞膜の中にある 「プロトペクチン」が分解して柔らかくなって 旨味成分が増えて美味しくなります
しかし食べごろを過ぎると、果肉は溶けてしまいます
食べごろサインをお見逃し無く!
17 アムステルダムでは売ってません。

外国人が日本の果物で一番驚くのがメロンです。
まずは異様に高い価格、見事な造形美そして品種の多さ、そしてあの甘い味が驚きなのです。
外国からやってきた果物を試行錯誤で進化させる技術と努力には頭が下がりますよね。
大衆メロンの筆頭の「アンデス」や「アムス」も日本人が作った品種です。
アムスメロンは、ネット系のメロンの「コサック」という品種にオランダ種を交配して作出。
名前はアムステルダムに因んで「アムス」と命名されました。
暗緑の果面に縦じまの細かいネットが張ります。
見かけは「アンデス」には劣るんですが風味は美味。味美人なメロンです。

18 北海道の青肉メロン事情
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北海道の新しい
青肉メロン
「ファイングリーン」
北海道と言えば赤肉メロン
そんなイメージが固定されて作付面積が激減しているのが北海道の青肉メロンです。
北海道内での栽培割合は20年前は半々だったのに 夕張メロンが全国で有名になり、
赤肉メロンの味が受け、高級感や珍しさから価格が高く売れるようになったため、
5年前くらいから赤肉メロンは7割を超え、今では9割が赤肉メロンになってしまいました。
もちろん赤肉メロンも改良や努力を重ね、味や日持ちなど格段に進歩しました。

北海道の青肉メロンの主力は暑寒メロンで知られる「天恵(G08)」
これは寒さには強いんだけど、葉が白くなりやすく光合成が出来なくなって枯れてしまう
「うどんこ病」になりやすく栽培が難しい品種です。
「キングメルティー」は、味は良いのですが日持ちが悪く発酵しやすい果肉の柔らかい品種で、
栽培する人がほとんど居なくなってしまいました。
「キャナル」はマスクメロン系で盛りネットで見た目が良いのですが、食べ時期の判断が難しく
「ライフメルティー」は形が縦長で追熟に時間がかかりました。
「キャナル」「ライフメルティー」両方とも、何件かの生産者しか居ないので、いつ無くなるのかと言う不安もあります。

そこで道立花・野菜技術センター(滝川市)では、病気に強い青肉メロンの改良品種「ファイングリーン」を開発しました。
柔らかめの肉質で舌触りが良く、さっぱりとした甘味が特長だそうです。
栽培は北竜町で今年から始まります。 同所では、1993年から、うどんこ病に強い「HM-G52」の開発に着手
2002年に見た目がきれいな「Dkg」と交配して、試験栽培を繰り返して来ました。
2006年に「ファイングリーン」として品種登録を出願、受理されました。
北海道の青肉メロンも頑張っています。
19 メロンの「種」の秘密
今のメロンに求められているのは味はもちろんだけれど見た目。
糖度や味を理解する前に流通段階で見た目で選別されてしまうからだ。
見た目で一番わかりやすいのがネットの太さ。
作る側の病害虫に強いや糖度の高さ日持ちの良さとは一線を画している。
ノーネットの物を別にすればメロンのネットは成長過程で果肉の生育に皮の成長が間に合わなくて
ひび割れが入ってしまうのを必死でふさごうとしてコルク層がネットとなるのです。
修復しようと必死になる姿があの美しいネットになるから不思議ですね。

北海道と言えば「夕張メロン」を代表とする赤肉メロンですが果肉の色で、「キングメルテー」などの青肉メロン、
「ホームランスター」などの白肉メロン、ノーネットの「プリンスメロン」「スパイシー」などに分類されています。
北海道で本格的にメロン栽培が始まったのは青果物統制が解かれて自由に果実が栽培できるようになってからです。
(青果物統制は戦争中に青果物価格が暴騰したためすべての生鮮食料品に規制が入り価格を安定させた配給となる)
(仲買人なども廃止、卸売りは配給人となり、贅沢品に認定された果実のメロンなどは昭和22年10月に解禁された)
夕張メロンに代表されるようにメロンは1代交配(F1)です。つまり夕張メロンの種を植えても夕張メロンはできないということ。
正式な品種名は「夕張キング」で「スパイシー・カンタロープ」(父)と「アールス・フェボリット」(母)を交配したものです。
しかし公開されているのはこれだけ。実際にはアールス・フェボリットの品種も20種類以上もありますから。
細かい血統は秘密、F1で一代雑種だから元の掛け合わせが判明しないと同じものは出来ないのです。
果実全般に同じことはありますが、守られているからこそ安心して栽培できるんでしょうね。
20 メロンの栄養たち

以前から野菜なのか果実なのか言われてきましたけれど、農林水産省が、メロンやスイカ、イチゴを「果物」ではなく、「果実的野菜」として分類することになりました。結論としてメロンは野菜です!(えっ!)

メロンには豊富なミネラルが含まれています。「カリウム」「カルシウム」「マグネシウム」「リン」「ナトリウム」「鉄」が含まれています。赤肉メロンの赤色は、南瓜の黄色を構成するものと同成分であるβ-カロチンが主成分で果物の中では特に含有量が多い事で知られています。また植物繊維であるペクチンは水溶性で滑らかなな舌触りを醸し出すのです。ギャバ=γ(ガンマー)-アミノ洛酸も含まれています。
ギャバは神経細胞の興奮を抑えリラックス効果があります。
 
メロンの主成分はショ糖、ブドウ糖、果糖です。これらはすぐに体に吸収され、エネルギーに変わります。
さらに、メロンは食物繊維が少ないため消化がよく、食欲を増進させる働きもあることから、病気見舞いに使われることも多いのです。β-カロチンは高い抗酸化作用をもち、ガンの予防や老化防止に役立ちます。
β-カロチンの含有量はメロンの種類によって違い、温室メロンよりは露地メロン、露地もののなかでも赤肉種は温室メロンの100倍強の量を含んでいます。
そしてもう1つ、忘れてならないのは、わたの部分の栄養です。ここには血液の凝固を防ぐアデノシンという成分が多く含まれており、動脈硬化や脳卒中の予防に効果的です。メロンを食べるとき、わたも種も除いてしまいがちですが、種だけは除いてもわたはなるべく残して、食べるようにしましょう。

パントテン酸は脂質の代謝を調整する事による、コレステロール蓄積防止効果がありますし、香りの主成分であるテルペンは抗癌作用があるとされています。
果物の酸味が苦手な方がいますが、メロンなら酸味がありませんので成人病予防のためにもお勧めです
21 メロンの仲間たち「北海甘露(カンロ)」
今は夏の水菓子の代表となったメロンですが、40年前くらいには「瓜」が代表的な物でした。
各地で独自に栽培されたため色や形がバラバラで、甘い瓜という意味で甜瓜(てんか)という名前でも呼ばれていたりしました。
一般には「瓜」と言えば「真桑瓜(マクワウリ)」です。マクワウリは皮が黄色く実は白い瓜なのです。
真桑地域(今の岐阜県本巣市=旧:本巣郡真正町)の瓜が有名だったので、真桑瓜と言われました。
甜瓜(てんか)は、甘瓜(かんか)、果瓜(かか)ともいい、熟すと蔕(へた)が落ちるものをホソチと呼んでいて、
北海道では「味瓜(あじうり)」と呼ばれましたが、出雲や岡山でも呼ばれていたようです。

その味瓜を改良したのが「北海甘露(カンロ)」です。甘み、香りに優れ、特に爽やかな風味が喜ばれています。
外見は縞模様の緑色で中身は黄緑色です。デパートなどでは「カンロメロン」などと書かれていたりします。

古くからある瓜には、ことわざもたくさんあります。
「ウリにツメありツメにツメなし」「ウリの皮は大名にむかせよ」「ウリのツルにナスビはならぬ」などなど
「ウリ二つ」というのは、ウリを縦に切った時と同じくらい似ているという意味です。

そしてもう1つ、忘れてならないのは、わたの部分の栄養です。
ここには血液の凝固を防ぐアデノシンという成分が多く含まれており、動脈硬化や脳卒中の予防に効果的です。
メロンを食べるとき、わたも種も除いてしまいがちですが、種だけは除いてもわたはなるべく残して食べるようにしましょう。

パントテン酸は脂質の代謝を調整する事による、コレステロール蓄積防止効果がありますし、香りの主成分であるテルペンは抗癌作用があるとされています。
果物の酸味が苦手な方がいますが、メロンなら酸味がありませんので成人病予防のためにもお勧めです。
22 メロンの仲間達2「真桑瓜」
れっきとしたメロンだったのに、メロン扱いされずに姿を消したのが「真桑瓜(マクワウリ)」常に「甘い瓜だね」と言われ続けました。
江戸時代から存在し最近まで市場に流通していたのですから驚きです。正式なマクワウリは「黄色」です。カンロや味瓜の緑色とは一線を画しています。
皮は黄色で果肉は白、香りがとても強く、楕円形です。
岐阜県本巣郡真桑村のものが最高だったので「真桑瓜」と命名されたようです。江戸時代には将軍家用の菜園があり、毎年将軍に呼ばれて真桑村の農民が手入れをしたそうです。
瓜の皮は厚めにむくものなのですが、「瓜の皮は殿様にむかせよ」は、ここから来ているのかも知れません。

メロンはカリウムを多く含んでいます。カリウムは体内のナトリウムバランスを取ろうとするので、余分なナトリウムを対外に排出させる効果があります。
ナトリウムは放射性物質のセシウムなどの金属類と結びついて排泄を促す効果もあります。
日本人は塩分の多い食事の傾向があるので、メロンの利尿効果や高血圧の予防効果は、とても良いですね。
リンゴと並んでカリウムが多いので朝に夏はメロン秋冬はリンゴがお勧めです。
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